【プラムの季節2】
右手にキラキラと輝く海、左手には新緑がまぶしい、春の南知多は最高だ。
「ああ、気持ちいいね」
「そうだね」
海沿いの道路を走っていると、時折潮干狩りをしている人がいる。中には子供づれもいる。
「あいつらも今度つれてくるか」
「そうだね、あの子たち潮干狩りしたことないよね。この辺なら近場だし、今度連れてこよう」
「そうだ、ちなみにだけど、英語でRの付く月以外、貝は食べない方がいいらしいよ。貝毒があるから、ヨーロッパの話だけど」
「ふーん、そうなんだ、そうすると、1月、2月、3月、4月、、あとでもそれだったらあまり行く時間ないね」
「そうなら、また来年でもいいよ」
とりとめもない話をしながら、僕と浜実は海沿いの道を走った。
僕たちは、羽豆岬まで車を走らせて一休みした。不規則な岩で護岸された岬の周りをぐるっと回った。暖かい南風が吹いていて気持ちが良かった。
車に戻ると午後1時を回っていた。そろそろ戻ろうかという話になった。
何かお土産をという話になり、近くを検索すると、JAの運営していると思われる直売所と、帰りは三河湾側を海沿いに走りながら、JAの直売所と、その近くに観光農園があったので、直売所でキャベツと干物を買い、観光農園ではプラムを買い。帰りは高速道路を利用して帰宅した。
おばあちゃんの家でサバの干物と引き換えに、正美と大樹をピックアップし、自宅に帰る。
「お父さん、お母さん今日はどこへ行ってきたの」
と正美が聞いてきた。
「南知多だよ」
「みなみちた?」
「あーこの前空港へ飛行機を見に行ったろ?セントレア」
「いったよ」
「あの空港よりな、もっと向こうにある場所だよ」
「そうなんだ」
「お土産は?」
「プラムとキャベツ」
「プラムってなに」
「プラムってこの時期にとれる、ももみたいな果物だよ」
「帰ったら食べたらいい」
「食べる」
途中でピアゴによって買い物をし、自宅へ着いた後、17時過ぎ頃から、少し早い夕飯にした。昼間は初夏を思わせる暑さで、夕になっても暑さが残っていた。我が家では窓を開けつつ、春キャベツを使ったお好み焼きを食べた。大人はビールを開けた。キャベツの香りと甘味が、ソースの酸味をまろやかにしてくれて、おいしい。子供たちもバクバク食べた。
ふと外に耳を傾けると、ニイニイセミが鳴いている。
→ニイニイゼミの鳴き声
先ほど洗ってザルに持っておいたプラムをかじる。食べると、かなり強い酸味が皮から感じられる。プラムやスモモは、皮が酸っぱい。ただ、そのあと果肉のほんのりとした甘みと香りが口の中に広がり、酸味を和らげてくれる、この味の変化が楽しい。
初夏にふさわしいさわやかな味覚だった。
南知多町は、愛知県南部に位置する町で、温暖な気候が特徴のほか、漁業、農業も有名です。またこれを利用した観光も有名です。春には潮干狩り客でにぎわう場所もあります。みなさま機会があれば是非、南知多へお出かけください!
