
今回は、日本から世界へ農産物を輸出している「日本の今」について深堀りしてみようと思います。
売り上げを上げたいと思っている農家さんは、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

自分の作物を海外で売れないだろうか・・・
さあ、そんな意識の高い農家さんに向けて
日本が今どんな状況なのかを
フルポタではお馴染み、あぐキッズにもわかりやすいように深堀ってみたいと思います。

あぐキッズ、今日はよろしくね。

うん!
では行ってみましょう!
日本から海外へ農産物を販売している日本の今へ。
アジアでは好調↑、東南アジアでは不調↓


ねぇ、あぐキッズ。
「日本の農産物が欲しい!」と思っていそうな国って知ってる?

うーん、日本の農産物が欲しいかはわからないけど
よくテレビとかで、インドとかタイとか、そういった東南アジアの国が
「食べ物が不足している」ような報道をしているような・・・
日本に出稼ぎ?に来ている人も多い気がするから
何となく、東南アジア!!

確かに、タイとインドの間にあるミャンマーやバングラデシュは
クーデターや紛争など、暗いニュースが多いわね。
でも、かつて最貧国と言われたバングラデシュは、近年の経済成長がすごくて
その状況を脱しつつあるのよ。

そうなんだ~。じゃあどこが正解なの?

そうね。正直、ヨーロッパの国なんかは
農薬の規制が厳しくて、日本の農薬を使って栽培された農産物は歓迎されないのが現状なの。
実は、さっきあぐキッズから出た「タイ」も
輸入する農作物については農薬の使用が厳しく規制されているの。
具体的には、タイで実施される残留農薬検査で、基準値を超えてしまうと「返品・廃棄・再輸出」となってしまうのよ。
輸出額で見ると、今だと「中国」「香港」「韓国」とかのアジアが多い傾向にあるわ。

そうなんだ。というか、農薬をバンバン使っている日本って一体・・・
そして、タイも厳しくなっているんだね・・・。
輸入を厳しくしているってことは、タイは国の中でちゃんと食材が回っているってこと?

タイの農産物におけるGDPはそこまで良くはないんだけど、タイの農業は多様で可能性が高いの。これからは特に、コロナ禍からの回復や新たな市場開拓などで重要視もされているし、これからどんどん良くなっていくと思うわ。

そっか~。輸出額がアジアが多い傾向にあるのは
農薬規制が緩いからだけなの?

いい質問ね。次のことも要因と言われているわ。
①東南アジアではコロナで外出ができなくなったり旅行客が来なくなったりしたから、日本から送られてくる食べ物を買う人が少なくなった。
②東南アジアでは他の国からも安くて美味しい食べ物が送られてきたから、日本から送られてくる食べ物よりもそれを選ぶ人が多くなった。
③日本から送られてくる食べ物は高いし、どんな特徴があるかわからなかったから、東南アジアの人たちは興味を持たなかった。

えーそうなんだ!
じゃあただ単に日本の魅力が薄かったってことなんだ(泣)

そうみたい。
今話した中で、「②東南アジアでは他の国からも安くて美味しい食べ物が送られてきたから、日本から送られてくる食べ物よりもそれを選ぶ人が多くなった。」は重要な要素なの。
これについて、次の章で説明するわね。

はーい!
なぜ日本の農作物は輸入する際、高くなってしまったのか?
先程「おとな」が言っていた「②東南アジアでは他の国からも安くて美味しい食べ物が送られてきたから、日本から送られてくる食べ物よりもそれを選ぶ人が多くなった。」というのは
「東南アジア各国と他国とのFTA締結による競争激化」
のことを指します。
「FTA」という言葉をご存じの方は、相当優秀な方だと思います。
海外で農作物を売ろうとする際、必ず目にする「FTA」と「EPA」といったワードについて
あぐキッズにわかるようにお伝え致します。

ありがとう!
FTA
FTAとは、自由貿易協定という意味です。
自由貿易とは、国と国の間でお金や物を交換することです。
協定とは、約束やルールのことです。
FTAとは、国と国の間でお金や物を交換するときに、お金を払わなくてもいいようにしたり、物を送るのに邪魔になるものをなくしたりする約束やルールのことです。
EPA
EPAとは、経済連携協定という意味です。
経済連携とは、国と国の間でお金や物だけでなく、人や知恵も交換することです。
協定とは、約束やルールのことですので、
EPAとは、国と国の間でお金や物だけでなく、人や知恵も交換するときに、お互いに助け合ったり、同じルールにしたがったりする約束やルールのことです。
日本は、EPAを作ることで、他の国と仲良くなったり、お互いに得をしたりすることができると考えています。
日本は、EPAを作るために、他の国と話し合ったり、約束したりしています。
今までに 21個ものEPA が作られました。
その中には、
✔ 日本から送る牛肉が安くなったり
✔ 日本から送る食べ物が安全だと認められたり
✔ 日本から送る車が売れやすくなったり
するEPAもあります。
これらのEPAは、日本から送るものが他の国で人気になったり、日本に来る人が増えたりすることで、日本の経済が活性化したり、日本の文化が広まったりすることにつながっています。

なるほど!
FTA/EPA は、国をまたがって売買する時とかの約束事のことで
これを守ることで、信頼関係が生まれて、お互いもっと仲良くなれるんだね。
日本ブランドの象徴
日本産の果実及び果実的野菜(以下「日本産果実」という。)の品質やおいしさ等を海外の流通業者、消費者、外国人観光客等にアピールするとともに、海外において、日本産果実が他国産果実と容易に識別できるよう、農林水産省は、日本産果実の輸出に係る統一ブランドマークとして「日本産果実マーク」を策定しました。
農水省ホームページ より抜粋

画像出典 https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/f_yusyutu/
海外のスーパーで生鮮食材にこのマークが貼ってあったら「おっ!」となるような
高級感のある見た目ですね♪
これで少しは日本産のブランド価値が向上するといいのですが・・・。
まとめ
世界は「減農薬栽培」や「無農薬栽培」といった『脱農薬』の方向に向かっています。
農薬があることで、安定した農作物の栽培が行えていることは確かです。
そして、農薬があるからこそ私たちは「安価」で野菜や果物を購入できています。
生鮮食品に限らず、野菜や果物を原料としている菓子類や冷凍食品、加工食品など広範囲にわたります。
『全てが無農薬で!』などとなってしまった際には、特に不作の年などはとんでもないインフレが起こってしまうかもしれません。
私自身も、農薬無しでは家庭菜園を楽しむことすらままなりませんし。。。
その為、私個人の意見としては「無農薬が絶対良い!」という訳ではなく
「人体に完全無害の農薬が生まれて欲しい」と切に願っております。
海外の残留農薬検査もパスできるほどのものを。
【参考】
・ 2023年4月 農林水産物・食品の輸出額(6月6日(火)公表)
・ 我が国の経済連携協定(EPA/FTA)等の取組|外務省
・ EPAとFTAの意味と違い。WTOとの関係は? – HUNADE
・ EPA活用法・マニュアル | EPA/FTA、WTO – 目的別に見る
・ アジア向け農産物・食品輸出の潜在力と 輸出拡大に向けた課題
・ EPAに基づく特定原産地証明書発給事業
・ タイの農薬規制にかかるQ&A
・ タイにおける BCG 経済と農業の概況

「農」で世界に笑顔を!!
この言葉は、私の行動力を駆り立てる源泉です。
-ヤマグリはこんな人-
✔ ど田舎出身です
✔ 人と人との繋がりを大切にします
✔ 人間味があります
✔ 噛みやすいです
✔ 自然が大好きです
ヤマグリは、agricreation創設メンバーです。
