
皆さまこんにちはkobayです。
本日はきんかん(金柑)のお話です。冬の訪れとともに市場に現れ、春の訪れともに市場から消えていくかんきつです。きんかんは、かつてミカン属に分類されていたそうですが、みかん類とは特徴がどうやら異なるということで、現在はミカン属から独立した、キンカン属という独立した属に分類されています。
フレッシュな果物の流通が少なくなる、冬に流通量が多くなるかんきつ類ですが、キンカンはその中でも、ひときわフレッシュ感が強いです。その理由は皮ごと食べることで感じることができる、あのフレッシュな芳香です。
きんかんと言えば、甘露煮にしておばあちゃんのお茶請けというイメージが強く、そもそも生で食べられることをご存じない方もいるかもしれません。私も、きんかんをよく食べるようになったのは30代後半からで、それまできんかんの存在そのものを忘れかけていました。
年を取とって生活が落ち着いたのか、落ち着かないのか。落ち着いていないけども、若い時よりも味の良いものを食べたいと、食への興味が芽生えたころ。冬のスーパーで黄金色に輝くきんかんを見たとき、
「これぞおとなの果物なのか??」
ピンときたことを今でも思い出します。
なぜきんかんが「おとなの果物」なのかというと、やはりそれは皮にあるのだと思います。大人の私でも、きんかんを久しぶりに食べた際、皮ごと食べることができると、頭ではわかっていても、口に入れたとき、条件反射的に、
「これは食べ物、、ではない?」
という感覚にとらわれます。やはり普段から食べている、オレンジ、みかん、レモンなどのかんきつは、皮ごと食べるという認識がなく、きんかんを口に入れたときも、その、かんきつ一般に対する常識が邪魔をして、一瞬そのような感覚に陥るのですが、その刹那、きんかんの皮と果肉が口内ではじけると、果肉の甘味、酸味と、皮に含まれる香りと、ほんのりした苦みが渾然一体となって、きんかんならではの清涼感を我々にもたらしてくれます。
この清涼感の元になっているのが、きんかんの皮の苦みと、香りなのではないかと思うのですが、この味は、舌が敏感とされる子供達ではおいしく食べることが難しいのではないかと思います。うちの子供達は、みかんは好きですが、きんかんは食べません。だから、おとなの果物なのです(?)
そんな大人なきんかんですが、生食以外にもさまざまな食べ方があります。先ほどご紹介した甘露煮は定番ですが、中国で良く作られるというきんかんの塩漬けが、興味をそそります。
かんきつの果肉と塩というのは意外と合います。試しに、みかんに塩をつけて食べてみてください。酸味と塩味がマッチしてとてもおいしいです。感覚としては梅干し/梅漬けに近い、あの酸味と塩味の組み合わせです。
このように、塩と相性の良いきんかんを塩漬けにするのですから、おいしいに違いありません。きんかんの塩漬けは、飲み物を作るときに使ったり、肉料理に使ったりするそうです。個人的には、塩漬けにしたきんかんをみじん切りにして、生牡蠣と合わせて食べたり、豚肉を、きんかんの塩漬けを輪切りにしたものと一緒にオイスターソースでいためたりすると、おいしいのではないかと妄想しています。そんなきんかんの塩漬け、作り方を詳しく説明してくれている動画がありますので、ご覧下さい。
また、生の果実をホワイトリカーに角砂糖と一緒に浸けて楽しむのも良さそうです。きんかんの香りと苦みが砂糖の力でホワイトリカーに浸出して、とてもおいしいお酒に仕上がるのではないでしょうか。砂糖なしでジンに漬け込めば、よりかんきつ感のあるお酒に仕上がりそうです。
ただ、きんかん、けっこうお高い果物ですので、塩漬けやお酒にしたりするほどの量を買うのは大変かもしれません。ですので、暖地にお住まいの皆様は、露地植えや、鉢植えで育ててみるのも良いと思います。我が家の庭はすでに有象無象の果樹に占領されてしまっており、鉢植えで挑戦することを検討しています。
みなさまもきんかんを食べたり、育てたりして、より豊かな大人ライフをエンジョイしましょう!
参考サイト アクセス日 2023/02/06
Wikipedia-キンカン
公益社団法人 日本薬学会 キンカン
Green Snap 金柑(キンカン)の育て方|肥料の与え方、収穫時期は?鉢植え栽培はかんたん?
