クルミの歴史と郷土料理

フルーツ記事
クルミの果実

 クルミの歴史は古く、紀元前7000年ころから食べられていました。代表的な品種であるペルシャグルミの原産地はイランのあたりだとされています。古代ローマでは神々の実として重要視されていたそうです。

 その後、クルミがアメリカ大陸やオーストラリア大陸にもたらされたのは16世紀の頃、大航海時代です。アメリカのカリフォルニア州では、1852年ころに栽培が開始されましたが、現在では世界最大のクルミの産地になっています。

 日本では在来種のクルミであるオニグルミなどが、大昔から食用にされていました。オニグルミは北海道から九州まで分布しており、日本在来種の中では唯一食用にできるものだそうです(この変種としてヒメグルミがあります)。本種は、寒冷で乾燥した土地を好み、南限は鹿児島県の屋久島だそうです。

オニグルミ


 オニグルミは、渓流沿いや、日当たりの良い山の斜面で多く見ることができます。オニグルミを食べるためには、まず、10月頃に熟して地面に落ちてきたクルミの果実を収穫し、しばらく庭先(土のあるところ)に置いておきます。すると、果肉が分解されて種だけになります。手で取ることもできますが、アクだらけになるそうですので、やはりしばらく庭先で放置して果肉を腐らせるやり方が良いと思われます。子供の頃、山で取ってきたオニグルミの実を庭先に放っておいたものです。

 種だけになったら、よく洗って数日間天日で干します。これで利用可能です。オニグルミの実は非常に硬く、道具なしで割ることはほぼ不可能です。実家では金槌をつかっていました。

 各地で、オニグルミを使った郷土料理が存在しています。今回は、私の祖母が作っていたものを紹介します。種を割ったクルミを炒って火を通したあと、すり鉢で細かく擦ります。砂糖(ほんのり甘くなる程度)、塩一つまみを入れてお湯で溶きます、(牛乳に近い見た目になります)このたれを、「くるみだれ」といい、あんこのおはぎにかけて食べると、クルミの油分があんこの甘さに深みをあたえて、とてもおいしいです。
 
 また、おにかけ/おとうじ(信州の郷土料理、地域や家庭によって、味噌仕立て、しょうゆ仕立て、うどん、そば等々バラエティがあります。興味のある方は調べてみてください)にかけて食べると、スープにコクが出てとてもおいしいです。

 良く作ってくれた、亡き祖母のレシピは彼女の頭の中にあったらしく、残念ながら存在しません。思い出に近い、おにかけと、くるみもち(くるみだれのレシピ併記)をこちらに掲載しておきますので、参考にしてみてください。
 こういった地方の郷土料理のレシピは地域の財産です。大切にしていきたいですね。皆様も、オニグルミを見つけたら、収穫して作ってみてください。

参考サイト アクセス日 2023/03/06
信州クルミ農園ークルミの歴史
Japan Nut Association-クルミ
California Walnut Commission-くるみの歴史
Wikipedia-クルミ
Wikipedia-オニグルミ
かぎけん花図鑑-ヒメグルミ
鬼胡桃(オニグルミ)の収穫から殻を割るまでの流れ
野生の和くるみを収穫!剥き方・外皮の処理・きれいに実を取り出す方法は?

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